ラトビア国鉄全線乗車の旅
ラトビア国鉄は主に5方向に分かれ、東へ行くものだけ3分割されるので、7つの終点がある。なお、隠し終点もあるが今後紹介する。
今回は最も簡単に行けるスクルテに行った。(黄色)
実施日: 2022年8月16日
路線図
スクルテ線歴史
Riga-Skulte は、かつてはエストニア付近まで伸びていた。
当時の終点Rujienaではナローゲージに接続し、そのナローはエストニアまで伸びていた。
Riga t0 Mangali (港付近)は1872年に建設された。(ラトビアの鉄道でもかなり初期)
Riga – Rujiena の鉄道は1933から1937年に建設された。戦争の間に深刻に破壊された。
1976年に再建された。
あまり貨物も客も乗ってなかったため1996から2001年の間に Skulte – Rujiena は徐々に廃線となった。
現在、Skulteが終点となっている。
ラトビア国鉄公式
時刻表はここにある。
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リガ駅
ここは誰でも来たことがあるだろうが、巨大な塔のようなコンクリ時計台がある印象的な駅だ。
途中駅が結構渋く特徴がある駅が多い。
それぞれ紹介しながら行く。
Zemitani
リガ駅の1つ隣の駅にいきなり渋いのがある。
釧網線のどこかにありそうな駅だなぁ。
撮り方によっては木々に囲まれた小さな田舎みたいにも出来るが、
ホーム側から撮ると街中に押し込まれた感じに見える。
有人駅。駅舎内は入れる。切符売り場あり。
泊れる駅 Pabazi
ラトビアにも泊まれる駅がある。
北海道みたいだ!
たまたまビーチにでも行こうと降りたら、建物からやたら子供の声が聞こえてきた。
この駅は駅舎としては使われていないらしい。ドイツ人というおばさんと、もう一人エストニア人という男性によると、ここは部屋貸しに改装されており、2組が泊まれるという。
なので待合室ではない。
値段は10泊で700ユーロだったらしい。ただ、ホテルと違って食事が付かない。と話していたので、安いとは思っていないらしい。
まぁ家族で泊れば悪くない値段か?
泊まれる駅の最寄りにはビーチがあり全裸中年になることもできる。
なおこの辺一帯は海岸沿いを走るため、だいたいどの駅で降りてもビーチに行くことは可能だ。
Saulkrasti 駅
晴れた海辺という意味らしい。
当駅折り返し列車があるサウルクラスティ駅。
次の項で会った技術者によると1970年製の駅舎らしい。(案外そこまで古くは無い?)
切符売場は営業しており、駅の待合室は入れる。
折り返し列車が止まっている様子。
この個体はER2 989 01 で、あの流線形や四角くイカツイER2と同じ形式だ。どう見てもメルヘンなので僕はER2メルヘン顔と呼んでいる。
終点Skulte駅
途中のSaulkrasti駅や、Carnikava駅折り返しの列車があるため、この終点Skulteは1日12本しか来ない。とはいえ、極端に少ないほどではない。
奥にER2の四角顔がいる。僕が乗ってきたやつだ。
駅で撮影しまくっていると、親切なおばさん駅長が中を見せてくれた。帽子も被ってなかったし、あんま駅長って感じじゃなかったけど。駅舎内に入れてくれたので責任者なんだろう。
その他別の人物で、技術者が点検に来ていたところだった。
入って右にあるのは、信号機の稼働らしく、赤色だとどれかがカチカチ鳴って、緑だとどれかが鳴るらしい。
これらの機械が放棄されているのはアブハジアの駅で見た事があるが、現役で稼働しているのは初めて見た。普段客が入れるところではないし。
入ってすぐ正面にあるのは列車が居る場所が通電してカチカチ言うらしい。
配線図が光ってどこの線路に列車が居るか分かる緑色のコントロールパネルも見せてもらった。
来ていた技術者曰く、この駅舎は1991年製で、隣の駅(彼が言うのは駅ではない停留所を含まないと思われるので、Saulkrastiの事 )は1970年製の駅舎らしい。
普段見ることが出来ない施設を見れて、面白い乗り潰しとなった。
備考
記事ではリガから順番にしたが、実際に行った順は以下の通り。
- リガ
- Zemitani
- Skulte (終点)
- Pabazi (泊まれる)
- Saulkrasti
全線乗車鉄
誰でも全線乗車できるらしいのでぜひ実施してください。実施する前に完了してるけど